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男子バスケットボール部 津梅監督の優勝報告

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365体育比分2年度 男子第72回 女子第65回 北海道大学バスケットボール選手権大会 兼 第72回全日本大学バスケットボール選手権大会北海道予選会 優勝報告

 ― 優勝まで3年間の軌跡 —

男子バスケットボール部は一部リーグ(8チーム加盟)に所属しており、去る10月17日から11月1日までの間に開催された北海道大学バスケットボール選手権大会(北海道加盟大学1部~4部32校)において、予選リーグを全勝で突破し決勝トーナメントに勝ち進み、最終戦で強豪の東海大学札幌キャンパスに100対85で勝利、全勝で35年ぶり2回目の優勝、8年ぶりのインカレ出場権を獲得することがきました。ご尽力頂きました保護者の皆様、学校関係者、並びお世話頂きました各バスケットボール関係者の皆様方に、この場をお借りして感謝申し上げます。

思い起こせば3年前、前監督の舟山泰裕先生からのお誘いを受けコーチ就任致しました。当初はチームが低迷して一気に15連敗でチーム発足以来の降格、2部からのスタートでした。非常につらかったのを記憶しております。当時部員が少なく、飛び抜けて能力を持った選手がいない。また、負けても悔しいのはその時だけ、負け癖がついているため努力はしない。そのような選手が殆どの中で始まりました。何とかして勝たなければならないというプレッシャーを常に感じていたことも思い出されます。その選手を何とかして勝つ喜びを味わってほしい。そのような思いから目標は高く設定し「全国で通用するチーム」としてしましたが、その目標を果たすため、私が頑張れば頑張るほど空回りの状態で裏目となり、さらに選手との気持ちが乖離したこともありました。非常につらい時期でしたが、当時の選手にはつらい思いをさせてしまったのではないかと今でも感じております。この様な状況下でもチームを立て直し、最短で1部に上げるにはどうすれば良いのかを自問自答しました。月日だけが進むなかで、少しずつ大学での指導にも慣れ自分の指導について改めなおそうと思いました。まず、勝っている大学チームと本学選手との違いを見つけることから始めました。そしてそれが何となく見えてきました。それは紛れもなくインテグリティ(誠実さ?真摯)の欠如でした。この精神を育み人間性を高めることこそが勝利に繋がるものと思い、目標を掲げなおし”全国で通用するチーム″から”北海道で心身ともに№1の学生″になることを考えました。そのためには『挨拶』『協力』『感謝』『自己犠牲の精神』を身に着けることが不可欠であると感じ、マイナスからのスタートを切ったのです。学生がアスリートとしてスタートライン立っていないことを気づかせるため体育館、廊下、部室、器具室、玄関、水飲み場、トイレ掃除など様々な所を掃除、整理整頓することから始め、私も一緒にやったことを思い出します。人がやりたくないことを率先してやる。人のことを考えて行動する。先輩を尊重し後輩の面倒をみる。足りないものを選手一人ひとりが感じることで、協調性が生まれ、率先して自覚をもって行動することができる選手が増えたことで良い方向に進むことができました。その年、気づいてみれば2部リーグ戦で全勝優勝、入替戦にも勝ち一年で1部に復帰を果すことができました。未熟であった選手が日々心身ともに成長し、選手自身が取り組んできたことが間違っていなかったことに気づきだしたことで自覚が生まれ、さらに良い方向へと進みだしました。それ以降、毎年、少しずつですが優秀な選手が集まり出したのも、選手達が心身ともに成長したことで、少しずつ魅力あるチームに変革したことが要因であったと感じます。今年は1部でも十分に戦える力が備わってきたと実感しておりました。

今春から前監督から完全にチームを引継ぎ監督に就任し不安なこともありましたが各先生方のサポートもあり、自信をもって新監督として指揮を執り、その最初の大舞台で35年ぶりに優勝できたこと感慨深いものを感じます。選手に感謝するとともに前監督に少しでも恩返しができたのかなと安堵しております。

今年はコロナ禍で練習ができず試合も中止を余儀なくされることもありつらいことも経験しましたが、これを糧として、これから選手がさらに頑張ってくれるものと確信しております。目標を追加して再度「全国で通用するチーム」を掲げ12月7日(東京都)から始まるインカレに向けて心ひとつにして「ONETEAM」で精進します。ご協力頂いた全ての方々に『感謝』の気持ちをもって頑張ります!

                           男子バスケットボール部

                              監督 津梅 直哉